短編集
□男装デート
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『飽きた!精児の気に入った服でいいや!お手上げ!』
曖は結局諦めて自分の男性で着たい服を選んでいた。
「・・・」
肉倉はそんな曖を見つめていた。
『なんですか?』
「琵管はお洒落にも気を使うんだな」
『そうですよ〜〜!身だしなみのうちです』
曖が言うと肉倉は口角をあげて笑った。
結局曖は服は買わずに店を出てきたが、肉倉はなにか一着買ってきたようだ。
『精児なに買ったの?』
「別に好きにしろと言ったのは琵管だろ」
肉倉はそっぽを向いた。
『じゃあ次行こうか』
次はハンバーガーチェーン店で肉倉とごはんを食べた。
『最近ハンバーガー食べてなくて食べたかったんだ〜』
「以外だな。琵管はこういう店行くものだと」
『いっつも予定がないと起きるの昼だからお昼ご飯食べない派なの』
「体に悪いぞ」
『別に精児に関係ないから良いでしょ』
曖がそう答えると肉倉は眉間にシワをよせた。
「確かに関係無いな」
『そうそう、関係ない』
曖が笑って誤魔化すと肉倉は更に眉間にシワをよせた。