短編集
□男装デート
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「以外だな」
『私心理学とか脳科学とか取り上げられているメディア見るのとか、調べて雑学勉強するのは得意だし好きなんです』
曖がそう語るのをみて肉倉は笑った。
「そうか。琵管は推薦入学だったか」
『そうだね。でも今の一年のイナサの方が天才ですから、私には及びません。だからまた私は私らしい面で頑張って努力しているつもりです』
曖は肉倉にまた笑った。
『それと精児とか友人とかに理想論を聞いてもらうのがなんだか自分の証明みたいで気持ちがいいんです』
その答えに肉倉は一瞬目を見開いて笑った。
「琵管は根は真面目なんだな」
『根は真面目ってなんですか〜〜!』
曖と肉倉は笑いあった。
次に肉倉の服を買うべく、男性衣料品の店に入った。
『精児の家ってお坊ちゃん系?』
「そうでもない」
『え〜〜!だって服装がお坊ちゃんだよ』
曖は肉倉を指差す。
『ほら、お洒落になろ』
曖は何着か肉倉にコーディネートする。
「・・・」
『似合ってるかな?うーん精児のサイズにあったコーディネート難しい』
曖が試着室で肉倉を何度もコーディネートした。