短編集

□男装デート
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二人はまず雑貨店に寄った。


『あー、あったあった!このシャー芯』


曖は文房具で消耗品を切らしていた。


『あと消ゴムとノリとルーズリーフ』


曖は次々とカゴに足りない消耗品を入れていく。


『あとノート』


曖がお会計を済ませて肉倉を外で待っていた。


すると肉倉が曖にキーホルダーを買ってきて乱暴に手渡された。


『精児?これなに?』


可愛いバナナのペアキーホルダーに曖は肉倉に思わず訪ねてしまった。


「ほら、しばらく会って機会もなかっただろう」


肉倉は真っ赤になりながら曖に説明した。


『精児〜〜!ありがとう〜〜!』


「わ!止めろ琵管!」


曖は嬉しくなり、思わず肉倉に抱きついてしまった。


次は曖がどうしても肉倉と行きたかったチェーン店のカフェに来ていた。


『あ〜〜!プラペチーノおいし〜〜!後このビターなケーキもおいし〜〜!』


曖が飲んだり食べたりしてノートを纏める作業をしていると、肉倉は驚いていた。


「勉強やるんだな」


『いや、ここじゃ脳科学的に頭には入らないので纏めて家で何回もひたすらにルーズリーフに書き留めるんです』


曖は肉倉に笑った。


 
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