ドラゴノーツ
□結団
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『うーん』
メロが目を開けると、洞窟にいた。
「やぁ、お目覚めかい?」
目の前にはライナとハウリングスターとメラウがいた。
『おはよう』
もう夜は明けていた。
ライナからそれぞれの決断をした、皆それぞれ旅だったことを聞いた。
そして、メロ達はISDAに帰投した。
『疲れた』
メロはアヴニールに乗りながら呟いた。
「お母さん・・・」
『なんか様々な思いが混じりあって繋がって千切れて、皆皆頑張ったのに肝心のタナトスがあれじゃあ、もう・・・』
メロは窓の外を見つめた。
「お母さん、まだお父さんは諦めてはいないよ」
『うん。だからこそ私が今彼の本音を言ったとこ。そうだ、タナトスから奪ったエネルギー、お母さん持ってると疲れるからあげるね』
メロはメラウの手を握り、タナトスのエネルギーを渡した。
『今の私ならトアちゃんもラウムちゃんも救えたのに・・・命をあげることだって・・・』
「お母さん、だからこそタナトスを信じよう。だって僕のお婆ちゃんなんでしょ?」
メラウは子供らしい笑みを浮かべた。
『うん。そうだね』
「!?」
メラウは直感でウィドーが死んだ事を感じ取った。
「・・・」
(ありがとうなんて、あんな虐げられてまだあの男のこと・・・カズキ、ウィドー、あんたらはめでたいやつだ)
メラウも母親と同じく、窓の外を見つめた。