ドラゴノーツ

□誕生と別れ
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『我が子ながらこれは優秀すぎ』

メロはコクピットの完成度に度肝を抜いた。

そして、目の前に、皆がギオに薙ぎ倒され、地面にいる様を見た。

『なんてこと』

メロは驚いた。

しかし、いきなりメラウが動いたため、メロは頭をぶつけた。

『ちょっ!ちょっ!ちょっと!メラウ!?』

ギオの攻撃が飛んでくるので、多分さっきもかわしたのであろう。

コクピット内にメロが頭を盛大にぶつける音が鳴り響く。

「メロ!メラウに乗っているのはメロなのか?」

通信機からライナの声が聞こえる。

『いたっ痛い!ちょっ!まっ!』

しかし、メラウが止まらないため、メロは必死に操縦の糸とコクピット内にしがみつく。

「メロはまともにパイロット訓練受けてないんだぞ・・・」

ハウリングスターはメラウの乱暴さに呆れる。

しかし、ようやくギオの攻撃が止んだ。

「その知らないドラゴンに乗っているのはメロか」

ギオはメロに近づくと、メラウはアクチュアラズが解けて、コミュニケーターに戻った。

「お前もマザーに呼ばれている。来い」

『嫌よ。私は自由。タナトスの元になんか行かない』

メロはきっぱり断った。

「ならば全力で連れて帰るだけだ」

ギオが攻撃の構えをとる。

しかし、メロはギオの腕を掴んだ。

『タナトスから直接力を貰ってるのね。でも私なら吸収出来る』

メロはギオから直接提供されているタナトスのエネルギーを吸い取る。

「ぐぁっ!」

急いでギオはメロを薙ぎ払うが、ワイヤーが無数に絡み付いていた。

「うぉおぉおおぉおお!!」

ギオは苦しそうに咆哮をあげた。

 
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