短編集

□猫は人を好きになった
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翌日、曖はお昼を機関学校の屋上で風に吹かれて食べようとしたところに、グラハムがきた。


「ご一緒してもよろしいでしょうか琵管大尉」


『やだ。曖りんちょがいい。じゃないとやだ』


曖は何故かグラハムに苗字で呼ばれるのが嫌だった。


「え?琵管大尉?」


『ちーがーう!!!!曖りんちょ!!!!帰る!!!!』


「あ、待って下さい!!!!」


曖は節約のため自炊した自分のお弁当をまとめ、立ち去ろうとしたところをグラハムに止められた。


「あの・・・その・・・曖・・・大尉!!!!」


『ギリギリ合格ライン』


曖はグラハムにデコピンして、また座り直す。


「どうしてギリギリなんですか!?」


『嫌だから。エーカーに苗字呼ばわりされるの嫌だから!』


曖はグラハムの顔を思い切りひっぱたいた。


グラハムは涙ぐみ、頬には紅葉模様がついた。


『バーイバイ!!!!紅葉饅頭さん!!!!』


曖は逃げ出した。


 
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