ドラゴノーツ
□嫌われ者
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カズキは帰り際にメロを引き止めた。
「あのっもし良かったら俺の部屋に泊まらないですか?」
『でもカズキに迷惑かけちゃうよ・・・?』
メロは握られた手を握り返す。
「ライナさんには俺から断りを入れるんでっ!全然迷惑じゃないです!」
必死なカズキを見ていたら、メロはなんだか心が暖かくなった。
『うん、いいよ。私に出来ることがあったら何でもするから』
メロはこの気持ちがなんなのか分からないが、もっと感じたいと思った。
「っはい!あのここで待つのも悪いですから中に入って下さい」
カズキに押されるまま、メロは部屋の中に入った。