ドラゴノーツ
□嫌われ者
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コクピット搭載は無事に済み、色々科学者からの質問に答え、メロは帰宅となった。
『疲れた・・・』
自分が観測用ドラゴンと言うことも含めマザーとの繋がりは伏せて置いた。
ライナの仕事が一段落するまで一人で街を歩こうとすると、さっきのカズキという青年に声をかけられる。
「あの・・・一緒に出かけませんか?」
『うん。ありがとう。私この街のことあんまり知らないから』
カズキと共に、ウンドブルムユニットの施設を抜けた。
『どうしてカズキは私に話しかけてくれるの?』
メロは疑問に思い、カズキに質問を問いかける。
「あの・・・その・・・グラウドさんが綺麗だったから」
『綺麗・・・?綺麗ってどうゆう意味?』
メロは首を傾げる。
「輝いて見えるとか澄んでいるものとかに使う用語です。グラウドさんにはぴったりだと思って」
カズキはてへへと照れくさそうに頭を掻いた。
『そう・・・でも私はそんなんじゃ・・・』
「あ!行きたい店があったんですよ!行きましょう!」
カズキに手を引かれるまま、その日は一日終わった。