ドラゴノーツ
□嫌われ者
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支度を終えて、玄関を開けると、ライナとハウリングスターがそこに立っていた。
「彼女は僕が連れて行くよ」
「なんだよ。改まって。施設での合流だと思ってたんだけどな〜」
アキラは頭をぼりぼり掻いた。
「彼女は僕に預けられたんだ。だから僕が・・・」
「わーってるよ。だけど、私の部屋に泊めたのは正解だと思ったけどな」
アキラは昨日していたいたずらめいた笑みを浮かべる。
「それはどうしてだ?」
「だってこいつ寝起きなかなかの襲いたくなる可愛さだぜ?一緒に泊まってたらライナの理性が朝からぶっ飛んでたと思った」
「アキラちゃん。朝からお下品よ」
「はいはい。わかってまーす!」
アキラはマキナから逃げるように、玄関をしめ、車へ走っていった。
ライナはどうしてか知らないが、メロの方をちらっと見た。
『どうしたの?ライナ』
「いや・・・なんでもない。行こうか」
ライナは話をはぐらかして、車へ向かった。
(見たかったなんて、言えない・・・)
ライナは一人苦悩していた。