短編集
□バナナ地獄
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『檜山さん、よう・・・うぷっ!?』
余りのバナナ臭に鼻を押さえる。
「ああ、来たか。いきなりだが、このバナナを処理してほしい」
バナナが積み上げられている場所にバン達が倒れている。
「バナナは・・・うぷっ・・・もういいよ・・・」
バンは最後の力を振り絞り、ダイニングメッセージを残して倒れた。
カウンターを見ると、バナナを渋い顔をしながら食べている拓也さんがいた。
『これは・・・一体・・・』
「檜山がネット通販で失敗した」
「・・・だから食べてくれ。今、拓也がタイニーオービットの社員を数人呼んでくれた」
バナナ地獄は始まった。