NOVEL
□冷たいけれど
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「キュヒョナ、」
「……」
……はぁ
またか。
番組の控え室。
いつもどうりゲームをしているキュヒョンに
いつもどうり話しかけて
いつもどうり無視される僕
・・・なんかもうやになってきちゃったな。
今まではゲーム中こっちは見てくれないものの、
ちょっとまってね
なんて言って話を聞いてくれていたのに。
今じゃ返事どころか無反応。
ここまで無視するなんてある意味尊敬する。
ねぇ、僕、傷つきやすいんだよ。
それはキュヒョナもよく知ってるでしょ?
こんなに無視され続けても大丈夫!なんて言えるほど僕は強くないんだ。
いつも他のメンバーよりも僕は後回しで。
僕の方が先でもどうせ後になるんだ。
僕はキュヒョナのことが大好きだし、キュヒョナもそう言っていた。
でも最近は忙しくてそういうことはしていないし、何よりも愛の言葉を囁いてくれなくなった。
何故かはわからない。
もう飽きたのかもしれない、何度そう思ったかわからない。
僕はずっとキュヒョナが好きなのに。
ずっと一緒だからね、って約束、忘れちゃった?
その約束を覚えているのは、守りたいと思っているのは、僕だけなの?
・・・そんなの聞かなくたって、キュヒョナの態度でわかる。