☆E☆


□君の夢
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『まりちゃんちょーすき! だいすき!大きくなったら、けっこんしようね!』

−うん! まりなも、ゆうくんだぁ〜いすき!

『やったぁ〜♪』















『外国?……よし!オレがワールドカップにでて、 まりちゃんを世界に連れてってあげる!』


−ほんと〜?!じゃまりなも一生けんめいゆうくん応援するね!

『"じゃあ"って……ま、いっか!よーし!やるぞー!』













『 まりな!やった!メンバー!きまった!選ばれたぁぁああああああ!』



−うるさい!…って、まじで?!やったじゃん!じゃあ、ワールドカップ出れたり〜?!外国行けたり〜♪

『気が早い!し、全然違う!あのさ、いい加減サッカーの事覚えようよ………ま、いっか。いずれそうなるしな!』

−出ましたぁ!祐也の口達者〜!


『それ、"口達者"って、言いたいだけだろ〜!さては、最近覚えたな〜!』


−あははっ!バレたか。












『〜でさ、行ってみたら、山下くんとか錦戸くんとかいてさ!すごくない?!』



−え、山下くんって、あの山P?!すご〜っ!ジャニヲタじゃなくても知ってる!錦戸って名前も聞いたことあるし、売れる事間違いなし!私もNewS?の、ファンになろ〜っと♪そーと決まれば、必須っぽい内輪を買いにいこう!山Pの!



『内輪は、たぶんコンサートの時だけ!………ん?その時は、オレの内輪だよなぁ? ………ちょっと、まりなさぁ〜ん?!』












『 みろよまりな!オレ個人のもあるんだ〜!!もう、めちゃくちゃ嬉しい!フライアゥェーイ〜♪ファーラウェーイ〜♪』


−当たり前じゃん。グッズなんだから。……………て、うぉい!人の部屋に勝手にポスター貼るな!自分のおうちにはりなさい……………………えーっ!せめて、グループのにしてよ!祐也のアップとか、逆にハズイ!


『えっ?………貼らせて頂きます!!…よし。ちょ、痛い痛い!いいじゃぁ〜ん!だって、さすがに自分の部屋にははれないだろ〜?だから、今日からここはオレの別荘にする。』

−もう、別荘みたいになってるだろうが。女子の部屋でパンイチになるやつがあるか。今の祐也、パンイチでポスター貼って…………変態丸出し。ファンが泣くわ。ま、いればの話だけどねぇ〜?

『えっ?………お前な!女子というのは、こう、愛らしくて、可愛くて、守りたい!と思うものであって、男を蹴るような奴は…………あはっ!冗談だってば!まじで、痛ぇ〜よぉ。オレがMに目覚めたらど〜すんだよ〜』


−大丈夫。祐也は、サディスティク星の王子だから。
そして、突っ込む所が違うと思う。



『王子か!いいなそれ!頂いただきぃ〜』



−この、ポジティブ馬鹿が。









『 まりな!映画決まった!目指せハリウッド! 』


『 まりな!テゴマスでツアー出来るんだって!歌頑張って良かった!! 』

『 まりな!今度は単独でバラエティー!』




『 まりな! 』






『 まりな! 』






『 まりな!』























君はそうやって、よく部屋に飛び込んで来ては、いつも夢を語っていた。
まっすぐな瞳で。
決して曇らない、曲がることのない光は、キラキラして私には余りにも、眩しすぎたのかもしれない。



ただ、そのキラキラをずっと守りたかった。


見ていたかったんだ。







−それが私の夢だから。
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