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□やっちまった企画!!ヒバツナキセキ!!!
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「クロコクンって、ちょっと呼びにくかったんですよ」

「ボクもそれなら綱吉くんと呼ぼうと思ったんですが」

「テツヤくんって呼ばれるのは、ムズムズするそうなので」

「周りからツナ、と呼ばれていると聞いて」

「テツくん」

「ツナくん」

 なぜかピッタリ合った呼吸で、二人は互いを指差した。

「かわいいっス!!」

 黄瀬が悶えるように叫んだ。
 その叫びに、恭弥の片眉が跳ね上がった。

「うるさいよ、モデル」

 ひどいっス、とモゴモゴ反論する黄瀬を放置して、恭弥は綱吉のほうへ近づいた。





「え、と、雲雀さん?」

 テツヤと一緒に自分を見上げる綱吉の肩を、恭弥はつかんだ。

「ぼくのことも、名前で呼んでみなよ」

「へ?」

「あれが黄瀬くん、これがテツくん、ぼくは恭弥だよ」

 順繰りに指を指して、恭弥は綱吉を見下ろす。
 綱吉のほうは、突然の要求にオロオロするだけだ。

「ツナくん、雲雀さんはヤキモチを焼いているのではないですか」

 もう一方の肩に手をかけて、テツヤは言った。
 淡々とした言い方には、馬鹿にしたような感じはない。
 そのせいで、恭弥は頭が冷えたようだった。

「まあ、いいよ」

 咳ばらいして、黄瀬とテツヤを見る。

「とにかく、隣り合わせで暮らすことになったんだ。あまり問題を起こさずにいこう」

 慣れている綱吉も、最初から扱いのひどい黄瀬も、相変わらず無表情なテツヤも、思うところはひとつだった。

 問題を起こすのは、絶対にこの人だ。
 本人だけが、保護者のような表情でいた。

           
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