夢小説→長編

□持ち腐れシリーズ
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こちら(異世界)に来て早3年
はじめまして 律です
性別女(であってほしい)のオタクです
飛ばされたのは、どうやらワンピースらしいです
小さな島で住み込みのバイトを初めて
今は島の天辺で自給自足生活を送っています
何故飛ばされたのか分かりません
別に事故をしたけでもなく
階段から落ちたわけでもなく
扉を開けたわけでもなく
記憶がとんだわけでもない
王道から掛け離れた飛び方
《瞬きした瞬間に異世界》
を体験したわけです

飛ばされた場所がワンピースと分かったのは
働いていた店に貼ってある手配書
一通りある中で気付いたのは
今はまだルフィが海賊をやっていないと言うこと
つまり過去らしい





店主「律!今日も例の酒、10樽な!」



『まいどー』





まぁ 過去であれ未来であれ
素晴らしい程平和な島に海賊なんて
数える程しか見たことない(近付くなんて無理)





(そういやポスターのオヤジ様若かったな)





ボーッと酒の伝票に目を通し
樽を台車に乗せていく

ここは太陽がサンサンと降注ぎ素晴らしく農作物が育つ島
飲んべえなので自分で品種改良した酒を作る
それが風の噂で評判になり
今や島の名物になっていた
ありがたい





男「あれ?律?珍しいな。山から降りてくるなんて」



『アタシは山女じゃないから。何か見えるの?』





見張り台の男が双眼鏡を持ち海を見渡していた
貿易も盛んだから商人か旅人か
はたまた知らない海賊か





男「あぁー…」





言い辛そうに頭を掻きアタシをチラ見してくる男
何だ 何が見えるんだ
見張り台に登って双眼鏡を奪い取り
見ていた方向を覗く





『ワォ』



男「だ!大丈夫だ!酒の作り主は言わねぇから!」





別に海賊嫌いなわけではない
ただ目立ちたくないだけ

双眼鏡から見えた旗は…白ひげだった
大御所から逃げれるとは到底思えないけど
ため息を吐いて双眼鏡を返し
島で一番でかい酒屋に仕入予定+20を送る





マスター「はぁ?白ひげが?」



『間違いないと思うけど』



マスター「ま、何かありゃ律が居るから問題ねぇだろ!」



『人任せも大概にね』





元の世界で
アニメ(JUMP)好きなアタシは
徹底して武術を覚えた
理由?格好良いじゃないか
まぁ拳銃やら武器は扱ってなかったけど
体術なら自身ある(リー万歳)





『一応姉さん達にも伝言してくる』



マスター「今日は来ねぇのか?」



『白ひげが来んのに?自殺行為だよ』





カランッと店の鐘を鳴らし
夜蝶達のもとへ





姉「あれ?律ちゃん?」



姉「珍しいわねぇ。昼間に降りてくるなんて」



『アタシは引きこもりですか』





白ひげが店に来る事を伝えて
やっと家に戻る
そういえば野菜が収穫日だったな

本来なら関わりたいと思うけど
間違えちゃいけない
アタシは腐女子だけど一般人だ
海賊なんて会った瞬間に死亡フラグだ






(最強で飛ばされたとしても中身がチキンなら持ち腐れ)





収穫した野菜で今日は何を作ろうか





(何か町が騒がしい)
(…まさかね)
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