夢小説→長編

□非日常シリーズ
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頭がくらくらする
酸素が足りてないのかな?
つか 身体が動かない
え?金縛り? ホラー苦手だからやめていただきたい!





「〜…で……〜〜」



「そん…〜れ…〜」





耳に聞こえてくるボイスは
アタシの腐女子暦に間違いがなければ

…福潤と小野D

え?マジでトリップしたの?
いやいや もしかしたら声優様に拾われて…可能性が−過ぎた
意を決してゆっくり目を開ける





『わぎゃ!?』





ドスンッとベッドから落ちてしまった
だだだだって!?





新羅「あぁゴメン。大丈夫?」





まさかの新羅ドアップですよ
ギャャャャ!?セルティに殺される!

放心状態のアタシの腰を抱いてベッドに戻してくれた小野D
あ 違う





『にひゃ!?』



静雄「あ…悪ぃ」





まさかの静雄様に触られましたよ!
一生この服洗わないからな!

さて 新羅が状況を説明してくるた

@静雄が投げた自動販売機に当たった事(よく生きてたなアタシ)
A慌てて新羅の家に駆け込んだ事(新羅の家って結構使われるよね)
B診断結果異常は無い事(脳内まで調べられなくて良かった)





新羅「自分の名前分かるかい?」



『律です』



新羅「家は?」



『家………あぁぁぁぁ!?』





アタシの声に二人の肩が面白い程上がった

トリップしてきたんだから家無いじゃない!?
え?ホームレス決定?
いやぁぁぁぁ!





新羅「あぁー取り敢えず落ち着いて?ね?」



『取り乱して申し訳ないで御座る』



新羅「いろいろツッコミたいけど…家がわからないんじゃ…家にはセルティが居るし」





チラチラと静雄を見ながら言葉を並べる新羅
黒い 伊達に福潤じゃねぇ





静雄「…あのよ」



『はぃ?』



静雄「その…迷惑じゃなけりゃ、家に来るか?」



『……はぃ?…はぃぃぃ!?』





本日二度目の発狂

しし静雄と同棲!?
無理無理無理!?理性保たないから←





新羅「そうさせてもらいなよ。静雄の所為なんだし」





オイシ過ぎて 涎がたれそうです!
取り敢えず ここは頷いておかないと新羅の笑みが怖い

あ もしかしてこのベッドってセルティと使ってるやつ?
…よく殺されなかったよアタシ

まだ身体が痛むため タクシーを拾い 新羅にお礼を言って静雄宅へGO!

家に着き 中に入るなり
静雄の表情が歪んだ

まままさか…あの話はその場限りで
出ていけとか言っちゃう系ですか!?





静雄「ホントに…良いのかよ」





言い回しがとてもエロいのは
アタシの脳内が どうかしてるからだ





『極力気配を消して日常の邪魔はしません…置いていただけないでしょうか…』





ん? 変な事言ったか?
ちょ!?静雄さん!?目を逸らすとか何!?
傷付いた!物凄く傷付いたよー!





静雄(今のは…ヤバいだろ)





静雄は一人暮らしの為
ベッドが一つ んでリビングにソファー
さっき新羅の家で時刻を確認したら
なんと夜の10時
いい子は早く寝ないと!





静雄「ベッド使え」



『無理です嫌ですお断りします』



静雄「…怪我人だろうが」



『家主は貴方でしょうが』





言い合って10分が過ぎた
ついに痺れを切らした静雄はアタシの腕をひっぱり
無理矢理ベッドに押し倒した

ギャャャャ!?静雄様がご乱心じゃぁぁ!





静雄「…使うな?」



『ぃ…ゃです』



静雄(コイツ…分かってやってんのか?)





顔の左右に置かれている手
そしてアタシに馬乗りになっている静雄

これはもしや…





『誘い受…』



静雄「は?」



『いやいや、何でも御座りませんよ?それよりベッド使ってください』





大きなため息を吐かれた

あ 涙が

ドサッとアタシの上にのしかかる静雄

ちょ!?酸素が!息が出来ないから!





静雄「平和島静雄」






耳元で すんばらしい声を出し
なぜが自己紹介する静雄

…あ そういえば名前聞いてなかったな
知ってるものだから忘れてたよ





静雄「…一緒に寝るか?」



『死の宣告ですか?』



静雄「なんでだよ」





光り輝く笑みに 自分の汚れた心が痛む
どうやら拒否権はないらしい
いつの間にか腰と背中に回った腕は
緩む事なくアタシを抱き締めていた

出る マジで出る ちょ!?心臓さん!?書き置きとかして旅立とうとしないで!





(へ…平和島さん?)
(静雄)
(…静雄さん…力を緩めてくれるとありがたいです)
(……)
((何故強めた!?))
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