chocolate(くろばす)

□それでもやっぱり好き
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「んっ・・ふぁ・・・」

苦しいのか、背中をトントンと叩かれる。

だが、まだやめる気はない。

舌を絡ませ、唾液を交換する。口の端からどちらのものかわからない液が流れる。

ようやく口を離すと、透明な糸が2人をつないでプツリと切れた。

「っ・・・はぁっ・・・お前しつこいんだよっ・・・クソメガネ・・・」

悪態をつき、今吉を睨む。

「そんな可愛い顔で睨まれてもこわくないでー?それに・・・先輩にその口のきき方はないやろー。」

そこまで言った後、今までの笑顔から怪しい笑みにかわる。

「そんな悪童には・・・お仕置きが必要やなぁ・・・?」

「えっ・・・ちょ・・・ふぁっ?!」

いつの間にか今吉は花宮のモノを咥えていた。

「うぁっ・・・あっ・・・やめろっ・・・」

何故か凄い上手い。まだそんなに時間もたってないのに、もうイキそうだった。

ふと今吉の顔を見ると、相変わらずニヤニヤしている。

「ひっ・・・あっ・・・も、ダメ」

「まだダメやで」

イク寸前に今吉は口を離した。

「ふぇっ・・・なん・・・で?」

目に涙を浮かべて聞く

「だってここでイカせたらお仕置きにならないやん。」

花宮の反応が面白いのか、細い目をもっと細めて笑った。

「クソッ・・・・」

「んじゃー足持っとってーな」

嫌だ、と言いかけてやめた。ここで逆らうともっとツラいことになる気がする。

渋々足を持つ

「ちょっと冷たいけど我慢してなー」

慣れた手つきでフタをあけると、ローションを垂らす。

「ひゃっ」

慌てて口を押える。

「指入れるでー」

ローションのおかげで割とすんなりと指が入った。

しばらくは異物感に耐えていたが、今吉の指がある一点を掠めたとき。

「ひぁぁぁっ?!」

自分のものとは思えない声が出た。

「お、ここか」

指を増やし、わざとその場所に当てるように動かす。

「っ・・・んっ・・・ぁ・・・」

口に手を押し当て、声を押える。

「花宮の可愛い声・・・聞きたいわー」

花宮の両手首を掴み、頭の上で固定する。

「じゃ・・・いれるで?」

腰をゆっくり進める。

「あっ・・・も、はやく・・・我慢できなっ・・・」

「っ・・・!それ、反則やっ・・・」

腰を一気に進め、動かす。

「ふぁっ・・・あっ・・・や、んっ・・・」

「好きやで・・・花宮」

「・・・俺も」

ぼそっと呟く。

「何やー?聞こえんわー。」

絶対ウソだ。この距離で聞こえないわけがない。その証拠に顔がニヤついてる。

「俺もお前のこと好きだって言ってんだよバァカ!」

赤くなった顔を見られたくなくて、顔を背ける。

「っ・・・ホンマ可愛ええぁっ・・・」

「んっ・・・おっきくすんなっ・・・」

「そりゃ大好きな恋人にそんなこと言われたらなぁ・・・」

「うるせぇっ・・・ひぁっ・・・あっあんっ・・・」

再び始まった律動に、花宮はただ喘ぐしかなかった。
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