chocolate(くろばす)
□宮地清志の災難
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〜宮地さん視点〜
キーンコーンカーンコーン
放課後の始まりをつげるチャイムが鳴る。
「今日も部活かぁ・・・」
呟きながら階段を降り、体育館の更衣室へ向かう。
ガララララッ
俺は更衣室のドアを開け、そして戦慄した。
何故かって?それは・・・
「え、ちょ、ええええええええええええええ!!なんで緑間と高尾がキスしてんの?!」
「えーなんでって俺たち付き合ってるしー?」
そう言って高尾は緑間の服の中に入れてた手を動かす。
「あっ・・・」
緑間から声が漏れる。
「まーこんな感じでお取込み中なんで、宮地さん出てってくれませんかー?」
「はいそうですか・・・って誰が出てくかああああああ!!!」
「あ、もしかして宮地さんも真ちゃんの可愛い姿見たいとかー?」
「ちげーよ!部活始まる前に部室でこーいうことすんなって言ってんの!とりあえず離れろ!轢くぞ!木村のトラックで!!」
「えー。」
「早くしろ!部活始めんぞ!」
そんなこんなで練習が始まった。
5on5のミニゲーム。
残り僅かのところで緑間の3pシュート。しかもブザービーター。
試合が終わり、ユニフォームで汗をふく緑間。いつもの光景だ。
だが、今日は違った。
俺は見てしまったのだ。緑間の白い肌についてる赤い印を。
見てはいけないと思うが、目を離せない。
すると俺の視線に気づいたのか、緑間がこっちを向いた。
「何か?」
「いや・・・。今日、着替え終わったらここに残れ。話がある。」
「あ、はい・・・」
緑間が頷いたのを確認すると、高尾にも残るように伝えるべく、体育館を走った。