macaron(ぎんたま)

□夏祭り
2ページ/5ページ

〜桂視点〜



俺は銀時を見送ると、星が瞬いてる空を眺めた。

しばらくそうしていると、

「なぁ、そこの姉ちゃん」

後ろから声をかけられた。

「姉ちゃんじゃない桂だ!それから俺は女ではない、男だ!」

そう言いながら振り返るとガラの悪そうな数人の男と目が合った。

「いやぁ〜まさか男だったとはな。でも兄ちゃん、女みてーなキレーなツラしてんじゃん」

男の1人が言うと、すかさず他の男たちが

「どう?俺らと遊ばない?」

「なんでも奢っちゃうよ〜」

とニヤニヤしながら言ってきた。

はぁ・・・。なんで最初に声かけられたときに無視しとかなかったんだろう。めんどくさい・・・。

「いや、連れがいるんで・・・」

そう言って銀時が向かった屋台に向かおうとすると、男に手首を掴まれた。

「いいから来いっつってんだよ!!」

手首をひっぱり、無理やり連れて行こうとする。

「やだっ!離せっ!斬られたいのか貴様らっ!」

叫びながら空いてるほうの手を剣の柄にかける。
次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ