macaron(ぎんたま)
□夏祭り
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〜桂視点〜
俺は銀時を見送ると、星が瞬いてる空を眺めた。
しばらくそうしていると、
「なぁ、そこの姉ちゃん」
後ろから声をかけられた。
「姉ちゃんじゃない桂だ!それから俺は女ではない、男だ!」
そう言いながら振り返るとガラの悪そうな数人の男と目が合った。
「いやぁ〜まさか男だったとはな。でも兄ちゃん、女みてーなキレーなツラしてんじゃん」
男の1人が言うと、すかさず他の男たちが
「どう?俺らと遊ばない?」
「なんでも奢っちゃうよ〜」
とニヤニヤしながら言ってきた。
はぁ・・・。なんで最初に声かけられたときに無視しとかなかったんだろう。めんどくさい・・・。
「いや、連れがいるんで・・・」
そう言って銀時が向かった屋台に向かおうとすると、男に手首を掴まれた。
「いいから来いっつってんだよ!!」
手首をひっぱり、無理やり連れて行こうとする。
「やだっ!離せっ!斬られたいのか貴様らっ!」
叫びながら空いてるほうの手を剣の柄にかける。