macaron(ぎんたま)
□雨の日
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ヅラが風呂入ってる間に茶でも用意しとくか。
やかんに水を入れ、火をつける。
お茶が沸くまでの間、暇なので床にねっころがってこの状況について考えることにする。
目の前には捨てられた子猫。
「あぁ・・・コイツの飼い主も見つけてあげねーとなぁ・・・。ヅラは飼えないだろうし、万事屋には定春がいるし・・・。」
まぁ、それも仕事のうちか。でも神楽あたりが「この子はうちで飼うアル!」とか言いそうだな・・・。
神楽?!今まで流してきたけどそーいえば今日新八と神楽いないんじゃん!てことは家に2人っきり?!
そこまで考えたとき、丁度お湯が沸いた。
はぁ・・・。別にやましいことしなきゃ大丈夫だよな・・・?
そんなことを考えてたらヅラが風呂から出てきた。
「・・・・。萌え袖になってるwwwまー俺よりお前おほうが小さいから(まぁ数センチだけどw)しゃーないかww」
「っ・・・身長のことはあれほど言うなと・・・。」
そういうと、ねっころがってる俺の上に馬乗りになってくる。
え、ちょ、待って。この体勢ヤバくね?理性がヤバい!
「お前・・・体重軽くね?普段蕎麦ばっか食ってるからだぞ?それよりこの体勢・・・」
やっと気づいたのか、顔を赤くして慌てて退くとソファに座る。
「まぁいいけどよ・・・。ヅラァ、茶、飲むか?」
「あぁ、飲む。」
「りょーかい」
沸かしてあったお湯で茶を入れると、湯のみをヅラの前に置く。
あ、ちなみに媚薬とかは入れてないぞ?うん。
黙って茶を飲んでるヅラを見てると、視線に気づいたのか、不思議そうな顔をする。
「なんだ・・・?銀時。俺の顔に何かついてるか?」
「いや・・・あのさ、俺、お前のことが好きなんだけど・・・。」
あああああああああああ!どうしよう・・・言っちゃったよ・・・
「俺もだ」
「え?」
「貴様とは幼少の頃からの付き合いだったしな。大切に思ってるし、友達として好きだ」
え、ちょっと待って。何、バカなの?思いっきり勘違いしてるよ?
「いや、ちげーよ」
「?」
「そーいう意味の好きじゃねえ」
「じゃあ・・・どーいう意味だ?」
「こーいう意味に決まってんだろ」
ヅラの近くに寄り、素早くキスをする。
「っ・・・///」
「で、こーいう意味では俺のこと・・・キライ?」
「いや・・・す、すきだ銀時///」
「ホントに?!」
「あぁ・・・/////」
嬉しくてヅラに抱き着く。俺のほうが力が強い為、自然と押し倒す形になるが、ヅラも抱きしめ返してくれた。
そしてそのまま布団へダイブ・・・なんてことはしてないぞ?