macaron(ぎんたま)

□雨の日
2ページ/3ページ

ヅラが風呂入ってる間に茶でも用意しとくか。

やかんに水を入れ、火をつける。

お茶が沸くまでの間、暇なので床にねっころがってこの状況について考えることにする。

目の前には捨てられた子猫。

「あぁ・・・コイツの飼い主も見つけてあげねーとなぁ・・・。ヅラは飼えないだろうし、万事屋には定春がいるし・・・。」

まぁ、それも仕事のうちか。でも神楽あたりが「この子はうちで飼うアル!」とか言いそうだな・・・。

神楽?!今まで流してきたけどそーいえば今日新八と神楽いないんじゃん!てことは家に2人っきり?!

そこまで考えたとき、丁度お湯が沸いた。

はぁ・・・。別にやましいことしなきゃ大丈夫だよな・・・?

そんなことを考えてたらヅラが風呂から出てきた。


「・・・・。萌え袖になってるwwwまー俺よりお前おほうが小さいから(まぁ数センチだけどw)しゃーないかww」

「っ・・・身長のことはあれほど言うなと・・・。」

そういうと、ねっころがってる俺の上に馬乗りになってくる。

え、ちょ、待って。この体勢ヤバくね?理性がヤバい!

「お前・・・体重軽くね?普段蕎麦ばっか食ってるからだぞ?それよりこの体勢・・・」

やっと気づいたのか、顔を赤くして慌てて退くとソファに座る。

「まぁいいけどよ・・・。ヅラァ、茶、飲むか?」

「あぁ、飲む。」

「りょーかい」

沸かしてあったお湯で茶を入れると、湯のみをヅラの前に置く。

あ、ちなみに媚薬とかは入れてないぞ?うん。

黙って茶を飲んでるヅラを見てると、視線に気づいたのか、不思議そうな顔をする。

「なんだ・・・?銀時。俺の顔に何かついてるか?」

「いや・・・あのさ、俺、お前のことが好きなんだけど・・・。」

あああああああああああ!どうしよう・・・言っちゃったよ・・・

「俺もだ」

「え?」

「貴様とは幼少の頃からの付き合いだったしな。大切に思ってるし、友達として好きだ」

え、ちょっと待って。何、バカなの?思いっきり勘違いしてるよ?

「いや、ちげーよ」

「?」

「そーいう意味の好きじゃねえ」

「じゃあ・・・どーいう意味だ?」

「こーいう意味に決まってんだろ」

ヅラの近くに寄り、素早くキスをする。

「っ・・・///」

「で、こーいう意味では俺のこと・・・キライ?」

「いや・・・す、すきだ銀時///」

「ホントに?!」

「あぁ・・・/////」


嬉しくてヅラに抱き着く。俺のほうが力が強い為、自然と押し倒す形になるが、ヅラも抱きしめ返してくれた。



そしてそのまま布団へダイブ・・・なんてことはしてないぞ?
次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ