macaron(ぎんたま)
□俺たちの日常@
2ページ/3ページ
どのくらいそうしていただろうか。ヅラは苦しくなったのだろう、俺の胸板をトントンと叩いてきた。
俺が唇を離すと、銀色の糸が俺達をつないでプツリと切れた。
ヅラのほうを見ると、とろんとしうた顔で見つめ返してきた。しかも上目遣いというオプション付きで。
ひょっとしてこれは誘ってたりするのか。いやもう誘ってるとしか考えられねぇ!
俺はヅラの着物の帯を抜き取り、着物をはだけさせると、真っ白な肌に大きな目立つ傷が1つあることに気づいた。
「これ・・・この前似蔵に斬られたときのやつか?」
労わるように指で傷をなぞりながら聞く。
「んっ・・・そうだ。ていうかなぞるなくすぐったい」
「やっぱりか・・・早く治るといいな」
今度は舌でなぞってみる。
「ひぁっ・・・だからくすぐったいって・・・」
本当はもっと可愛い姿をたくさんみたいのだが、まだ傷も治りかけみたいなので今日はここまでにしておく。
俺はヅラの着物を元通りに直すと、唇に触れるだけのキスをした。
「ヅラァ、次は最後までやってやるからな(ニヤ」
「え?」
ニブイヅラは分かってないみたいだが、まぁまた今度その身体に教えてやろう。
END