macaron(ぎんたま)

□誕生日おめでとう
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10月10日、午後11時30分。

ガサゴソという音で目が覚めた。

「ん・・・」

ゆっくり目を開けると目の前にヅラの顔。息がかかるくらい距離が近い。

「え、ちょ、おま、何してんの?」

そう言いながらヅラの肩を押し、無理やり引き剥がした。

単純に驚いたのもあるが、数時間前見てしまったあの事件(?)を思い出したせいもある。

「ふぅ、よかった。誕生日にギリギリ間に合って。」

ヅラはそういうと微笑んだ。


いつもならその笑顔につられて笑顔になるところだが、今日はそうもいかない。

俺の不機嫌な顔に気づいたのか、ヅラが

「どうした、銀時。何かあったのか?」

と顔を覗き込みながら聞いてくる。


「どうしたもこうしたも、全部てめーのせいだヅラ」

自分でも驚くほど冷たい声が出た。

もう何がなんだか分からなくなって、気がついたらヅラを押し倒してキスをしていた。

それは決して甘いものではない。

俺は無理やり舌をねじ込むと、ヅラの舌と無理やり絡ませ、唾液を送り込む。

「っは・・・んっ・・・」

苦しいのか、胸板をトントンと叩かれる。

唇を離すと涙目のヅラが、

何か言おうとしていたが、そんなの関係ない。

強引に着物を脱がし、真っ白な首筋に痕をつける。

「銀時ッ見える所は・・・」

「うるせぇよ」


わざと見えるところに付けてんだよ。コイツは俺のもんだってわかるように・・・


わずかに立ってる奇麗なピンク色の突起を噛む。

「いたッ・・・。」

「でも気持ちいいんだろ?ほら、完全に勃ってる」


言いながら、下着に手をかけ、一気に下ろす。

蜜を垂らしている中心に触れると、それだけでヅラの口から声が漏れる。

「ふぁッ・・・んっ」

そのまま数回扱くと、直に白濁を零した。

「ほんとエロい身体してんなー。土方にも触らせたの?」

手を離し、ヅラの目を見て言う。

「はぁっ・・・。土方?なんのことだ?」

白を切るつもりか。めちゃくちゃにしたいのを堪え、冷静に言う。

「今日、土方と手握って見つめ合ってただろ?」

涙が零れた。

ヅラは涙を指を指でぬぐうと、優しい声で

「違う・・・あれは土方が手錠をはめようとしてただけだ。それに、見つめてたんじゃなくて睨み合ってただけだ」

体の力が一気に抜けた。ヅラの目を見る限り、嘘をついているとは考えられない。俺は勘違いしてたらしい。

「ヅラ・・・ごめん。」

「ヅラじゃない桂だ。紛らわしいことをした俺も悪かった。」

「あと・・・わざわざこんな時間にきてくれてありがとな、ヅラ」

「銀時の為ならいつでも行くぞ?そういえばまだ言ってなかったな。誕生日おめでとう」

ニコッと微笑みながら言う。

「ありがとう」

俺も笑顔で返すと、ヅラを抱きしめながら眠りについた。
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