chocolate(くろばす)

□それでもやっぱり好き
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土曜日。今日は部活もなく、学校も休みなので花宮は今吉の部屋に遊びにきていた。

遊びにきていたといっても、花宮はバスケ雑誌を読んだり、試合の録画を見たり。

そんな花宮に痺れを切らした今吉は、ちょっとイタズラを仕掛けてみることにした。


「はーなーみーやー」

後ろから花宮に抱き付き、体重をかける。

「・・・・。重いんだけど」

思いっきり睨まれる。でもそんな顔も可愛い。

「当たり前やん。体重かけとるし」

「・・・・。」

花宮は軽くため息をつくと、またバスケ雑誌に視線を戻す。

「はーなーみーやー」

再度声をかける。

「んだよ」

素気ない返事が返ってくる。でも、「どけ」と言わないのは結局のところ今吉が好きだからか。

「なぁ、ちょっと楽しいことせぇへん?」

耳元で囁く。

「っ・・・///」

花宮の手から雑誌を抜き取ると、ゆっくり床に押し倒した。
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