chocolate(くろばす)
□自主練。
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黒子は体育館の壁にもたれかかり、ふぅと息をつくと水筒の水を飲んだ。
6人目(シックスマン)として1軍の練習にまざるようになってもう1ヶ月。
今日は珍しく練習がないため家で趣味の読書をしていたのだが何故か無性にバスケがしたくなり、こうして自主練をしていた。
ガラララッ
誰かきたようだ。
「……?!」
体育館の戸を開けて入ってきたのは意外な人物だった。
「あ…かしくん?どうしてここに?今日は練習はないはずじゃ…」
「ちょっと無性にバスケがしたくなってね。自主練でもしようと思って。」
「奇遇ですね、ボクもです。」
「あの…もしよかったら一緒に練習しませんか?」
「そうだね、そうしようか。黒子ともっとしっかり連携できるようにしておきたいし。」
「じゃあ早速。」
黒子はそう言ってボールをパスした。