macaron(ぎんたま)

□誕生日おめでとう
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あぁ〜暇だな〜今日は銀さんの誕生日だってのに新八も神楽もお妙の家に泊まりに行きやがった。
ヅラは最近攘夷活動が忙しいとかでなかなか会えねーし。

一応主人公だよ?主人公なのに何でこんな寂しい思いしなくちゃなんねーわけ?

あーせめてヅラだけでも誕生日を祝ってくれたらな〜。

まー、家でゴロゴロするのにも飽きたし、ちょっくら散歩でもしてくるか。




しばらく歩いていると、気に食わない後ろ姿が見えた。

「チッせっかくの誕生日だってのにマヨラーに会っちまった・・・。もう家に帰るか。」

俺は小さく呟くと、来た道を引き返そうとした。

そのときチラッと見えた青い着物。

ん?これはもしかして・・・。

俺は引き返すのをやめ、もっと近づいてみた。

そしてフリーズしてしまった。

なぜかって?

クソマヨラー(土方)と可愛い恋人(ヅラ)が手を握り合ってお互いのことを見つめ合ってたから。


怒りと悲しみが混ざったような感情が押し寄せてきた。


ヅラぁ、お前にとって俺との関係は遊びだったのかよっ!

そう思うと目頭が熱くなった。

家へ帰って布団に横になると、もうなんだか何もする気になれなくて、そのまま寝てしまった。
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