‡story2

□にわか雨
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その後、授業が始まるも、生徒の女の子もお母さんも先生までもがキラを意識してしまい
マトモな授業にならないままチャイムが鳴ってしまう

さらには隣のクラスや他学年までもがキラを見に来てしまい、辺りが騒然となり
慌ててラクスを連れて教室を後にする

車に戻りラクスを乗せると、後を追って来た父兄を軽くあしらいつつ、
帰りのHRを済ませたマリアが来ると車に乗せそそくさと学校を後にする



「はぁ…まさか初めて参加した父兄があんなに注目浴びるなんてね〜」

家に帰りソファに寛ぎながら知らなかった、と笑うキラだが
ラクスもマリアも不機嫌オーラが全開で苦笑に変わる

「はは、は……えっと…二人とも何で怒ってるの、かな?」

「怒ってないですわ」
「怒ってないもん」

同時にピシャリと言い返されどうしたものかと天を仰ぐ

肺の空気が無くなるんじゃないかと言う程の深い溜め息を吐いて目を閉じ
今日の行動を頭の中で一から再生する

自分に何か落ち度があったから二人の機嫌が悪いのだろう、と何処が悪かったのかを考える

すると、ポス、と足に軽い衝撃を感じ瞼を上げ視線を落とすとマリアがしがみついていた

「どうしたの?マリア…」

「…パパ…パパは、マリアだけのパパだもん…」

優しく問いかければ要領の得ない返答が返される

「ん?うん、勿論、マリアだけのパパだよ?」

足にしがみつくマリアを抱き上げればそのまましがみつかれ軽く背中を撫でてやる

すると今度は横から軽い衝撃が来てラクスが抱き着いている事に気付く

「えっと…ラクスも、どうしたの?」

「…キラは私の旦那さんですわよね?」

「へ?うん、そうだね…
ちゃんと籍も入れたし、名実ともにラクスの夫のつもりだけど…」

一体どうしたのかと悩んでいると二人同時に顔が上がり微かに驚き肩が震える



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