‡story2

□雨のち晴天
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キラの中でひっそりと元カノ問題が解決した日から数日後

キラは正直言って、不機嫌だった


「マリアーパパと遊ぼうか?」

「ん〜…マリア、今ご本読んでるから後でぇ」

キラが指定したとは言えアスランからの手土産の絵本はマリアがずっと欲しがっていたもの
何度も読み返していて既に角が依れてきている

そんな絵本から目を離さずにキラへと返事を返す


「うー…ラクスー?」

「はい?なんですかぁ?」

「ねえ、何時まで料理してるの?こっち来なよ」

「完成したらそちらに行きますわ〜」

朝からキッチンに立ち料理の腕を奮っているラクス

こちらもキラからの指定でアスランが買って来た手土産の圧力鍋はラクスが欲しがっていたもの

親子揃って欲しがっていたものが手土産として与えられ
キラそっちのけで夢中になっているのだ


「ちっ…こんな事ならアスランじゃなくて僕が買って来るんだった…
そしたらきっと今頃…!」

キラの脳内には
可愛らしい笑みで『キラ(パパ)大好き!!』と自分にべったりなラクスとマリアが浮かんでいた



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