‡story2

□雨のち晴れ…?
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どんなに泣いて、立ち上がれなくなっても
日はまた昇るし、世界は回って行く…

この世に、必要な人間なんて居るの…?




『彼』に犯されてから数ヶ月…
毎日無気力に過ごし、気付いたらお父様の命日になった

お墓参りに行かなくては、と家を出て花を買い墓地へ向かう

うっとうしい程に晴れた日だった…

お父様が亡くなった日は酷い土砂降りで…まるで、先日のような天気だったなと思った…

「私は…雨の日には良いことがありませんわね…」

自嘲気味に笑いながら墓前に立つ

今日は日差しが強いせいか、頭がクラクラする…

最近、食欲も無かったせいもあるかもしれない、と思いながら気付いたら目の前が暗くなり記憶が途絶えた……



「う、ん……」

ぼんやりと目を開ければ見慣れぬ天井に戸惑うも
腕に着いた点滴に病院に運ばれたのだと気付いた

「あら、気が付いた?
貴方、道で倒れたのを通行人が救急車呼んでくれたのよ?」

看護師の方が室内に入ると点滴を確認した後、先生を呼びに行く

枕に頭を埋めぼんやりと天井を見つめていると扉がノックされ女性の先生が入ってくる

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