‡story2

□雨のち晴れ…?
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「貴方、栄養失調で倒れたのよ…最近きちんと食べてる?」

先生の問いに首を振れば呆れたような、溜め息が溢れる

「貴方…気付いていなかったのかもしれないけど…
妊娠、してるわよ…?きちんと産んで育てるなら…栄養は取りなさい…?」

先生の言葉に奈落の底に突き落とされた気分だった…

『彼』以外に心当たりなんて無くて、当然あの時の子供だと思った

悲しくてしょうがなかったのに、産まない、という選択肢は無かった

子供には罪は無いのだと…新しい家族は私が守らなくてはいけないのだと思った






一人で産み育てる事を決めてからは、すぐに仕事を辞め数人にしか行き先は告げず引越しをした

今までの貯金とお父様の遺産でなんとか自分と赤ちゃんの養育費を賄う事ができ、育児に専念する事もできた

愛らしい愛娘、大嫌いな彼の面影も確かにあるのに、愛しくて仕方なかった

私の、唯一の家族…

どうか、貴女には私のような悲しみが降りかかりませんように…

いつまでも、その笑顔が消えませんように…

マリアに出会えて、私はようやくわかった…

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