‡story2

□百一年目の恋
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『貴方も生きて、私を探してください。
必ず、キラのいる時代、貴方の側に生まれ変わります』

君がそう言ったから、僕は未来に戻ってもずっと探している。

未来を変えると言っていた通り、戻ってみたら未来は変わっていた…

僕は、時空旅行に行っていたという事になっていたし、日本も無くなっていない。

父さんも母さんも生きてる…

ラクス・クラインの名は世界を破滅に導いた者じゃなく、世界を平和に導いた者として伝わっていた。


「僕の側に生まれ変わるって言ってたくせに…
全っ然いないじゃないかっ!!」

未来に戻ってから1年が過ぎた。
のに、一向にラクスの生まれ変わりが見つからない…
アルバムも全部見たけど、それらしい子はいなかった。一目見ればすぐにわかる自信はあるんだけど…

ため息を吐きつつアルバイトを終え一人暮らしをしている家へと向かうキラ

ふと顔を上げると家の前に誰かいることに気付く。


人物もこちらに気付きゆっくりと振り返る…少し濃いめの桜色の髪を風になびかせ、湖の底のような瞳、透き通るような肌…

似ているけど、違う…

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