‡story2
□百一年目の恋
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「こんにちは〜ここに住んでる方ですかぁ?
私、昨日お隣に越してきました、ミーア・キャンベルです〜
姉と二人暮らしなんで、色々頼ってしまうと思いますが
よろしくお願いしますね!」
にこにこと微笑んで手に持っていた包みを差し出すミーア
「あ、ありがとうございます…わざわざすみません
ここに住んでるキラ・ヤマトです」
軽く会釈をし、包みを受け取るキラ。中身はお菓子のようだ…
ガチャ…
「もうっミーアさん?ご挨拶には私も一緒に行くといいましたでしょう?」
「あ、お姉ちゃん…ごめんなさぁい。
なんか探し物してたみたいだったんだもん」
声のした方に顔を向けるとそこには、
淡い桜色の髪、透き通った湖のような瞳、透き通るような肌…
そして何より懐かしい、鈴をころがしたような声…
「…ラクス…」
「え……あ…」
キラの呟きにはっとなるラクス。
「え…あ、あれ…知り合い…?」
おろおろしながら二人を交互に見つめ少し悩んだ後、そっと家へと戻るミーア
「あ…お隣に越してきました…ラクス・キャンベルですわ…はじめまして」
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