‡story2
□百年の恋
1ページ/11ページ
「………ここが百年前、か…
この時代に…やつが…いる…!!」
人が大勢行き交う街中に鷲色の髪をした青年の呟きが溶けた…
「ラクス、今日の帰り駅前寄ってかない?
美味しい喫茶店ができたのよ」
今日はテストだったため部活もなく帰り支度をしているとクラスメートのミリアリアに声をかけられる
「はい、喜んでご一緒させていただきますわ…」
有名私立大学附属女子校の中でも一目おかれる存在の桜色の髪をした少女、ラクス
成績優秀で、附属の大学には試験無しで推薦入学の話もあるが、けしてそれを驕らず、気さくに話かける事からも生徒からは親しまれている
彼女には天性から人を惹き付ける力があるのかもしれない……
.