†story
□我が儘?姫〜平穏〜
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「ラクス?ぼんやりして、どうしたの?」
端から見たら不機嫌オーラ全開なラクスを『ぼんやり』で済ませられるのはキラのみ…
ラクスは声のした方に振り向きほっとした表情を浮かべて見つめる
「いえ、何だか色々考えてしまいまして…
キラ、どうなさいましたの?」
「そう?悩んでるなら遠慮なく僕に相談してね?
あ、おやつの準備出来たから呼びにきたんだ」
キラの優しさに嬉しそうに微笑んで頷き差し出されたキラの手を取りゆっくりと立ち上がる
ラクスがドレスのシワを直していると曲がっていた前髪に付いている髪飾りを直し手ぐしで優しく髪を透いてやる
周りにいたルナマリア達メイドは『うちの主人は二人とも絵になるわぁ』と感慨深げにため息を吐き見つめる
「おい、キラ。早くしないとアイス溶けるぞ!」
いい雰囲気の中聞こえたアスランの声にぱっと離れてしまうキラ
アスランをきつく睨み付けるもののキラに優しく手を退かれ部屋を出ていく
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