†story

□我が儘姫3〜嫉妬〜
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それは、ルナマリアだった

「あ…ルナマリ…」

バキッ!!!!


キラが名前を呼ぼうと振り向くとほぼ同時に
頬にルナマリアの拳がヒットする

防御も何もしていなかったせいかそのまま倒れ込むキラに
ルナマリアは容赦なく逆エビ固めを決める

「痛いっ!
ギブギブギブっ死ぬって!!
ほんと死んじゃうから!」

「いっぺん死んできなさいっ!!
ラクス様がどんだけキラさんを愛してるか解ってないみたいだしね!
ラクス様はねぇ、城下街でも人気があるキラさんだから
毎日不安がってるのに、それでも一緒に何かを出来たって言っては喜んでんのよ!」

ルナマリアに言われはっとなるキラ

確かに、仕事で忙しくラクスの元へ行けない時間が長く続き
ようやく顔を出すと無邪気な笑みを浮かべて抱き着いてくる

そんなラクスを愛しいと思っていたのに……

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