‡story2

□とらわれのみ
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「そ、そう…ι
…ところで、今日はどうしたの?」

「え?キラお兄様に会いたくて来ましたの…
ご迷惑、でしたか…?」

ランドセルを降ろして駆け寄り不安気な表情でキラの手を握りじっと見上げるラクスに、慌てて首を左右に振り否定する

「迷惑なんかじゃないよ?ただ…毎日自宅に帰らずに真っ直ぐ僕ん家に来てるじゃない?
お母さんは心配するんじゃないの?」

「お母様は最近お仕事であまりお家にいませんから…むしろ、キラお兄様は必ずいますから、って安心してますわ」

目線を合わせ諭すように話せば、あっさりと返された言葉に苦笑を浮かべる

「え〜っと……あ、ラクス、友達とは遊ばないの?」

「まぁ……お友達は、学校で毎日会えますから…キラお兄様と遊ぶ方が大事ですわ」

(僕とも毎日会えると思うんだけどなぁ…ι)

ラクスに聞こえないように小さく溜め息を吐きながらラクスとの出会いを思い出していた…


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