‡story2
□pets
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ぶつぶつと文句を言いながら未だに受話器を睨み付けるラクスに恐る恐る尋ねると不機嫌な表情のまま振り向かれる
「お父様からのお手紙、私に婚約者ができた。という内容でしたのよ…
しかも、私は知らないのに相手の方に写真を見せたら好印象だったから、とすぐに婚約の約束をしたと…」
よほど嫌なのか嫌悪感を多分に含んだ表情でキラに説明する
「婚約…?ラクス様、誰かの元に行ってしまうのですか…?」
しゅん、となって呟くキラを慌ててきつく抱きしめる
「大丈夫、私はキラの傍から離れませんわ…
今回の婚約だって相手に会って解消してくださいって言ってきますわ」
キラを安心させる為でもあり、自分にも言い聞かせる為にはっきりと宣言する
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