‡story2

□雨宿り
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「…マリアが、望んでますから…
その代わり、私達の家は狭くてワンルームなので…できれば別室がいいのですが…」

「あ、なら、僕の今の家はどうかな?
会社から近いとこって条件で選んだんだけど…
空き室が無くて一人でファミリータイプ使ってるから…部屋余ってるし…
扉に鍵の取り付けとか自由に出来るから、ラクスとマリアの寝室には内鍵付けて僕に合鍵渡さなければ…安心、かなって…」

必死に話す自分に、ラクスが引かないだろうかと不安に思いながらも
二人と暮らせるという最高の人参が目の前にぶら下げられたのだ
必死にもなろうものだと開き直る

「……わかりました…
マリア、キラのお家にお引っ越しでもいいですか?」

「うん!ママとパパと一緒なら、マリアどこでもいいよ?」

自分の意見が通ったと嬉しそうに笑うマリアにつられて笑うラクスの笑顔につい、見とれてしまうも
僕の視線に気付いた途端、顔をしかめて反らされてしまう

「…じゃあ…引っ越し、何時ぐらいにやろうか…?」

「私達の家は殆ど荷物がありませんので…1日で出来るかと…
キラの都合のよい日で構いませんわ…」

「えっと…じゃあ、明後日はどうかな…?
明後日は僕仕事が休みだから…」

わかりました、と頷くラクスに明日は仕事で居ないがハウスクリーニングに家中の掃除を依頼せねばと決意する

そして、二日後…

ラクスと再会をして丁度1週間後にラクスとマリアの引っ越しが行われた

ラクスの言う通り荷物はとても少なくて
前日にまとめてあった事もあって、夕方には鍵や家具の設置も全て完了してしまった

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