It's my world

□8話
2ページ/2ページ

なんだかんだでうだうだしながらも閃いた私はニヤニヤしそうになる顔をなんとか抑えて二人を見た。
『私!ちゅーします!なのでみんな(私と鬼灯さんと白澤さんと桃太郎さん)で現世いきましょう!!!』
「え!?キスしてくれんの!?…じゃなくて現世!?」
「鬼灯さんと白澤さまのちゅーはいいんですか!?」
『あ、うん。予想どおりの反応をありがとう』
がたん!と勢い良く身を乗り出した白澤さんに目つぶしをくらわせる。
『私がこんなチャンスを無駄にするとでも?ちゃーんと考えがあるんですよ!』
「例えば?」
『うーん……………あ!海水浴とか!!』
「霊歌ちゃん?今考えた?」
『う、うるさい!!そんなこと今はいいでしょ!さぁ!そうと決まれば鬼灯さんに連絡!!』
「うぇー」としぶしぶ立ち上がった白澤さんが携帯を取り出して電話をかける。
5コールくらいして「はい」と声が聞こえた。
「僕だけど」
<あぁ、白豚さんですか。何の用ですか?私はあなたと違って忙しいんです。」
「誰が白豚だクソ鬼。暇なのはみとめるけど………………じゃなくて!!霊歌ちゃんからのお願いなんだけどさ。俺とお前と桃タローくんと霊歌で現世に海水浴いかない?」
<あなたがいなければ最高ですね。>
「こっちのセリフだこのやろう。」
<まぁ…いいですよ。貸し切りにするなら>
「はぁ!?なんで<あなた背中の角とかどう隠すつもりで?>……貸し切りね。分かった。」
<日にちはこちらで決めさせてもらいますから>
「うん。かまわないよ」
<では。>
「ばーいばーい。」
携帯をぱちんと閉じて白澤さんが「ということだから」言う。
あぁ、だからスピーカーにして私たちにもきこえるようにしてたのか。
でも、どうあれ海水浴にはいけそうだ。
あとはちゅーだなちゅー。
ま、これも作戦あるんだけど(笑
 
 
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ