It's my world

□7話
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「『王様だーれだ !!』」
〜第1回目〜
お決まりの掛け声とともに私の手からみんながそれぞれ割り箸を引き抜く。
ちなみに…私は4番である。くそぅ……
「あ !俺王様だ〜」
「茄子さんが王様ですか…霊歌さんでなくてよかった…」
『え?なにそれどういうこと?』
「そういうことだよ霊歌ちゃん」
「王様ってなんでも命令していいんでしょ?
じゃあね〜……1番と3番でポッキーゲーム!!!」
「『……!!!?』」
茄子くんの口から出た言葉にその場の全員が固まる。
まさか茄子くんの口からポッキーゲームなどという言葉が出るとは誰も思っていなかっただろう………
「1番俺だ………」と白澤さん。そして
「3番私です」と鬼灯さん。
『キタァアアアアアアアアアアアア!!!!!!』
「よかったですね!霊歌さん!」
『桃太郎さん!例のあれ持ってきてる!?』
「カメラですね!?ありますよ!!」
「「撮ったらコロス」」
「『はい。ごめんなさい』」
白澤さんが嫌そうにポッキーをくわえる。
そして鬼灯さんが小さく舌打ちしてから反対の端をくわえた。
ごくり…
思わず生唾を飲み込む。
ていうかまさか本当に素直に命令を聞くとは……
サクサク
『…………………』
サクサクサク
だんだん近づく二人の顔。
あっ!!ちゅ………………
ガブっ
「いったぁあああああああ!!!!!」
『え!?』
白澤さんが口を手でおさえている。
「お前っ!この!血でたじゃんかよぉ!!」
「さぁ?なんのことやら…」
「お前牙あるんだからさぁ!!噛むなよ!!」
『……………!!!!!!!』
唇噛んだだと…?ナニソレ……いい!!
「霊歌ちゃんもそんな満面の笑みで笑ってないで…本当に痛かったんだぞ!?」
『そういえばポッキーゲームの最中鬼灯さん白澤さんの腕掴んでましたよね!なんかそう…必死なところ萌ました←』
「ねぇねぇポッキーゲームって最後ちゅーするんだね!俺初めてしったよ〜」
『ん?知ってたんじゃないの?』
「まえ霊歌さんが言ってたことを思い出して……」
『でかしたぞ茄子くん!!!』
「「霊歌さん?/ちゃん?」」
『え、えへへ〜よし次いこう!!』
 
    
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