It's my world

□1話
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皆さんこんにちは。いや、おはよう?こんばんはかな?まぁ、そんなのどうでもいいね!!今、私は学校の屋上にいまぁす☆こんなテンション高めにふるまっているけど、とても大変な場面に遭遇しています。
「こっちこないで」
『いやいや、私は行かないから君がこっちへおいで』
そう、フェンスの向こうがわには私の大切な親友ちゃんが飛び降り自殺をしようとしています。残念ながら理由はわからない←
『ほ、ほら!!痛いだけだよ!死ねなかったら!!全身の骨が折れるよ!!』
なんて精一杯の説得も虚しく親友は今にも飛び降りそうだ。
「もういいんだ。ありがとね、いままで。さようn『させるかぁああああっ!!!』」
ぐらりと傾く親友の体。私はダッシュで親友のもとまで駆け寄り、手をとった。フェンスがあまり高くなかったのが幸いだ。
『頑張れ!!ちゃんと相談にのるからさぁ!!』
渾身の力で親友を引き上げる。親友はただひたすら泣きながら「ごめん」とつぶやいている。本当に死のうとはしてなかったみたいだ。
『…本当に死のうなんて思ってないのにこんなことしちゃだめだよ』
「ぅう、霊歌…ありがとう…」
『うん、君が生きていてくれてるだけで、いやぁほんと死ななくてよか…ガシャンっ!…………え?』
もちろんガシャン、とは私が言った言葉じゃないよ?私がよりかかったフェンスが崩壊した音だよぉおおおおっ!!!!
『う、わぁあああああっ!?』
「きゃぁあああ!!?」
グラリと傾く自分の体、視界にはいるのは空と私に手をのばす親友の姿。私も手を伸ばすがその手と手が触れあうことはなかった。私はまっさかさまに重力に従って落ちていく。訪れるであろう痛みに耐えるようにギュッと目をとじるがその痛みはいつになってもおとづれなかった。
なんだ?と思って片目をあけると、そこに見えたのは校舎ではなく雲一つない青空。そして私が寝そべっているのは…白い…わたあめ…………………じゃないな、雲の上?いやいや雲ってどこの世界ですかw……とりあえず、このまま寝そべっているのもなんなので上半身だけ体を起こした。
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