novel-1-

□スキ。
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「そう?じゃあ行こっか!」
屈託のない微笑みを浮かべ、愛原は歩き出す。
それに合わせて、俺も彼女の隣を歩き始めた。

「今日はありがとう!来週は男テニの試合だよね!私、見に行くから!」
試合のあと、愛原を送るのは最早日課となっていた。
「ん。こちらこそありがと。」
家まで送ると必ず愛原はお礼とねぎらいの言葉をかけてくれる。
だからその言葉に、その気持ちに、俺は俺なりに礼を言う。
この時間が愛原と同じくらいスキ。
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