novel-1-

□Dear my princess!~Ryoma~
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全国大会が終わり、少年たちは新たな道を歩みだしていた。
数々の激戦を象徴するような季節は過ぎ去り、装いも袖の短いものから長いものへと変わっている。

木陰でうたた寝をしていた越前リョーマは風の冷たさに目を覚ました。
(…そういや、今日は気温が下がるって言ってたっけ。)
ぼんやりとした頭でそこまで思考を巡らせると遠くにチャイムの音が聴こえた。

瞬間、リョーマの意識は覚醒する。
急いで時計を確認すると時刻は12時55分。
「ヤバッ。」という呟きが己の口から零れるのと同時に立ち上がり、リョーマは教室へと急いだ。
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