novel-1-

□スキ。
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「40-0!マッチポイント、愛原!」
愛原がサーブを打った。
ギリギリで相手が返す。
…あ。今、スマッシュが決まって笑ってる。
「ゲームセット!ウォンバイ愛原!6-0!」
試合、終わったみたい。
あ、こっちに走ってくる。
「リョーマくーん!」
俺の名前…呼んでる。
…可愛い。
「来てくれたの?」
「まぁね。おめでと。」
「ありがとっ!」
満面の笑み。キラキラしてる。
「着替えてくる。会場の正面出口で待っててね!」
…可愛い。
反則なくらい可愛い。こんなこと、愛原に出会うまで思ったことなんかなかった。
俺の頭の中は愛原のことでいっぱい。
俺はこんなにも愛原のことがスキ。
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