海神様
□別れ
1ページ/2ページ
「ねぇ
神様…必ず会いにいくから
だから、
神様神様、どうか幸せに
それが私の“願い”です」
――――――――――――――――――――
私はずっと
憎まれてきた
あなたの“願い”は
私の望む“願い”で
我が子のように
愛していた
ロウは
自分が海子だって分かっていたんでしょう?
私の子ではないと思ったんでしょう?
生んだのは海だけど
育てたのは
私
だから、
ずっと待ってる
ロウは私の子だもの
私の名前
捨てたはずだった
帰った時に
教えてあげる
だから
死なないで