リヴァイの過去

□第二話『一週間前の出来事』
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それからは俺が起きるとあいつがいつもそこにいた


あいつはいつもなにかしらのことをしていた
料理、洗濯、掃除…

おれは掃除がきらいだった


ホコリはたって息苦しいし、
体はホコリまみれになって汚れてしまう


だから、一度も掃除してなかったこの部屋を女は一生懸命掃除していた


あのつらそうな笑顔で…








そうして一週間がたったとき、
俺はどうしても気になり、女に話しかけた



「おい女、どうしてお前はいつもそんな顔をしている」




あいつはキョトンとしていた

あほっ面だ



「リヴァイさんに話しかけてもらえるなんて、わたし嫌われているのかと思っていました」



そう言って
また、あいつは笑った






質問したことに答えてねぇ

バカかこいつは


そう思いながらも、俺はまたは話しかけていた


「どうして、そんなつらそうな顔をしているんだ」




「そんな、顔に見えますかね?
あはは、、、別にそんなかおしてるつもり…なかったんですけどね…」





別に聞くつもりはなかったんだが、俺はあのとき聞いてしまった

もし、このとき俺がなにも言わなかったなら、、、


俺は人類最強なんて呼ばれてなかったのかもしれない

ましてや、調査兵団で活動していなかったのかもしれない



「なにか、、、、、あったのか…?」


俺は聞いてしまった




女は驚いた顔をした

そして一瞬目を閉じると、女は教えてくれた



一週間前、町に巨人が入ってきたこと

そこにたまたま出くわしていたこと

そして、目の前で両親をなくしたこと…




ゆっくりと、、
最後には涙をためて、話してくれた…









俺は、、、何を思ったか出会って一週間の女を抱き締めていた


自分でもなぜそうしたのかはわからない…



女は静かに泣いていた





肩が濡れていくのを感じた

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