短編集その1

□フェアリアの城
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そのエルファリアの子供は、誕生の時に、体が光って生まれたという。
その為、アルジェ族で超能力の研究をしている者達は、遥か昔に自分達の中の預言者が預言した救世主について、間違っていたのかも知れないと考えた。
遥か昔にアルジェ族の預言者が預言した救世主は、リシェール国で生まれたティユルとロイのはずだった。
しかし彼らは。
妖魔達の王である魔王を倒さずに、人工惑星イリスに帰還してしまったのだ。
なのでアルジェ族達は全員、その子の体が光って生まれたと聞いて、
「今度こそ、本物の救世主かもしれない!」
と、期待に胸を膨らませた。
その子の母親は、子供が救世主かもしれないというので。
最初は、大事にその子を育てていた。
しかし、ある日を境に、その子の母セレナの、子供への態度が急変した。
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