●黒羽の騎士物語●
□第三話:純白
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―牢屋―
モ『(……あの人たちはいつ来るか解らない…このような処に来るとしたら…リリス…)』
その時奥から人が来る音がした
ノ「こ…こんにちは…」
モ『!!…ノーレ…』
ノ「!!?私のこと知ってるの!?」
モ『騎士ですから』
ノ「…食事、持ってきました」
モ『…』
ノーレは食事を置き、恐る恐る聞いた
ノ「あの…なんで逃げようとしないんですか?」
モ『…逃げる理由が無いだけです』
ノ「え…それって…」
モ『そのままの意味です』
ノ「じゃあ…これは姫様の質問ですが、なんで貴方のような優しい人が暗黒騎士なのですか?」
モ『…それは答えられません…すみません』
ノ「!!いいのですよ;(オロオロ」
普段闇種族は謝りもしないのに謝った
ノ「!!」
ノーレは一瞬自分の兄の姿がモロクと重なった
ノ「…姫様が言った通り…似てますね…私の兄に…」
モ『…』
ノ「私の兄は【純白の騎士】と言われ、このヴァーチェ王国の名高い騎士でした、しかし10年前、丁度今の姫様の5歳の誕生日の日にあの人は姿を消しました…」
モ『…兄は好きですか?』
ノ「はい、昔住んでいた村が襲われて、兄は一人で私を育ててくれました、その兄の名前は【ラファエル】と言います」
モ『そうですか…』
―玉座―
ミ「はぁ…」
ア「どうなさいましたか、姫」
ミ「モロクと話がしたい…」
ゲ「まだ言っているのですか…」
フ「あいつは暗黒騎士だぞ」
ミ「貴方達だってまだ言っているの?あの人は大丈夫!それに私は分かり合えると思うのよ!ラファエルが思っているように!」
ボ「っ…」
―外―
リ「ふふふ…こんな結界…゛我に集いし暗黒のマナよ、あの空間内に凍える世界を…フローズ・フィールド!!」
すると城内が凍ってきた
―城内―
ア「これは!」
ボ「黒い氷!??」
ゲ「外に行くぞ!」
フ「姫は安全な場所に!」
ミ「え!?チョ!!」
四人は城の外に出た
ミ「…嫌な予感がする…よし!」
―牢屋―
ノ「?外が騒がしいようですね…」
モ『…暗黒騎士が来た…』
ノ「え?」
その時
二人の前に魔法陣が出てきそこからミカが出てきた
ノ「姫様!」
ミ「お願い二人共!助けて!」
続く