●黒羽の騎士物語●
□第二話:光ある闇の迷い
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―ヴァーチェ国・ライトキャッスル―
?「姫!またしても城から出ましたな!!」
ミ「う…だって…」
?「言い訳は駄目です」
?「まぁまぁ姫が無事だったから良いじゃない?【アルド】」
ア「貴方は甘いですよ【ボルクー】…現に姫は闇種族の獣に襲われたのですよ!」
ボ「?じゃ何で姫は無事なんだ?誰かに助けられたのか?」
ミ「うん…闇種族の騎士(ナイト)に…」
ア「何??!闇種族の者に??」
ボ「マジですか姫!」
ミ[本当と書いてマジ」
?「その騎士はどんなお方で…」
ボ「お、【ゲンド】」
ミ[う〜ん…暗くてよく分からなかったけど…確か黒い羽根が着いてて…黒い鎧を身にまとっていたような…」
ア「…もしかして…」
ゲ「可能性は100です…」
ボ「ん?何だ二人とも?」
ア「その者の名は【モロク】暗黒騎士軍団の一人にしてもの凄い魔力の持ち主」
ゲ「その者を見たものは必ず【死】あるのみ…しかし…何故…」
ボ「そんな奴が滴なのかよ!??」
ミ「でも私を助けてくれたわ!やっぱりまだ解りあえると思うの!…あの人が思うように…」
皆−ミ「姫…」
―ライトキャッスル付近の森―
モ『……』
モロクはダーク・ネスの命令に動揺している…姫を殺さないといけないことに…
モ『…私が死ねば…良いのでしょうか……!』
近くに人の気配があったのでモロクは急いで茂みに隠れ気配を消した
村1「そういえば知ってるか?今度城にパーティがあるらしいぞ」
村2「あ、知ってる!姫様の15の誕生日だよな!」
村1「村人なら誰だって出れるからな」
村3「そうだ!姫様に何かプレゼントしようぜ!」
賛成とその村人たちが通り過ぎる
モ『…誕生日パーティ…』
モロクは【昔】のことを思い出す…
楽しかった…あの日の…
?「そこにいるのは誰だ!」
モ『!』
後ろから男の声がする
?「貴様、まさか暗黒騎士か!」
モ『…貴方と戦う気はないです…【ファイル】…』
フ「な!俺の名前を知っていりだと!?…まぁ良い!貴様を倒す!」
モ『無駄な争いはしたくはない…』
フ「問答無用!我に集いし聖なるマナよ、この者の闇を焼き払え!火炎魔法、ファイア・ブレイクスルー!!"」
モ『……』
ドォオオオオオン
フ「やっt…何!」
ファイルが目にしたのは無傷のモロクおそらくあの瞬間に防御したのだろう…
フ「チィ…素早い奴だ…て!森が!」
ファイルの先ほどの攻撃で森が火事になった
モ『攻撃力はいいが、まだまだコントロールが出来ないようですね、騎士"なのに…』
フ「うるせ―!何とかしろ!」
モ『何とかしろとか…原因は貴方だが…まぁ良い…我に集いし暗黒のマナよ、この聖なる炎を闇の雨で滅せよ…水魔法、ブラックウォーター・レイン"』
炎がどんどん消えていく
フ「はぁ…何とかなったな…じゃ再戦!」
モロクはあきれ顔で『懲りないのですか…』と呟いた
するとファイルの後ろから四人の気配がした