死龍の軌跡

□十六章
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シルフ「ふぅ〜」

城の隠し通路を抜けて。城の外に出ることができた。

シルフ「これからが大変なん・・!!」

誰か気配がする。だがその正体はシルフもよく知る者だった。

ニニアン「シルフ・・?」

ニルス「お城じゃなかったの?」

そう言えば二人もついさっき旅立つっていってたっけ?

シルフ「実は人探しのために僕も旅立つことになりました。」

ニニアンは眉をピクリと動かす。

ニニアン「もしかして探し人とは・・」

シルフ「うん、やっぱりこのままじゃ駄目だと思うんだ。」

ニルス「本気で言ってるの?」

ニルスの表情は不安げだった。
シルフはニルスの問いかけに首を縦に頷かせた。

ニニアン「でも彼は竜ですよ・・」

ニルス「あんなことがあった後でも・・?」


シルフの覚悟は揺らがない。

シルフ「兄貴は僕の恩人だ!!兄貴が誰であろうと僕やリンディス様やみんなの気持ちは絶対変わらない!!!!」


シルフの言葉に二人は嬉しそうな表情を浮かべた。

ニニアン「彼は幸せ者ですね・・わかりました。もし私たちも旅をしながら彼を探します。」

ニルス「じゃあ、どっちが先に見つけるか競争だね!!」

二人は満足しながらシルフと別れた。



シルフ「ふう・・・じゃあ、僕もいくよ。」

シルフはローブから一枚の紙を取り出した。絵は数少ない得意分野だった。



シルフは旅に出た。


その探し人【断絶鬼】ガリアスを求めて。


             十六章 完
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