死龍の軌跡

□十六章
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暫く走るうちシルフを見失ってしまった。

リン「どこ行ったの!?」


よく見るとリンは訓練場に来ていた。


ワレス「これはリンディス様、どうかなさりましたか?」

案の定ワレスがいた。直ぐ近くにはなぜかぐったりと横たわったウィルがいたが無視した。

リン「シルフを見なかった?」

ワレス「いえ、わしはずっとこの軟弱者めを鍛えておりました。」

ウィル「・・・・・(ガクッ)」


一瞬、ウィルを庇いたくなったがあえて堪えリンは訓練場を離れた。










ワレス「・・もうよいぞ」

ワレスが声を掛けたのは倒れたウィルではなく変装していたシルフ。兄貴を真似て作った変装道具のかつらを外しながら立ち上がった。そして離れたところから本物のウィルとセインとケントが現れた。

シルフ「みんなありがとう」


セイン「なに!これもリンディス様のため!!」

ウィル「忙しい俺達の代わりに頑張ってくれよ。」

ケント「シルフ!リンディス様が来る前に早く隠し通路から出るんだ。」



シルフ「うん!みんな行ってくる!!」

シルフはあっという間に隠し通路の中に入っていった。














ケント「本当に彼に任してよかったのか?」

セイン「なんやかんやでリンディス様の次によく知ってるんだ。きっと連れてくるさ。」


ウィル「リンディス様にばれたら俺たちやばいっすね」

ワレス「心配せんでよい。全ての責任はわしがとる。さぁおぬしら!!訓練の続きをしようぞ!!!」

ケントは苦笑いをセインとウィルはこの世の終わりそうな顔をするのだった。
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