死龍の軌跡
□十二章
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前衛の騎士二人が奮闘するなかルセア、エルク、ドルカス、ラスは東側の街を山賊から防衛するにあたっていた。
ドルカス「フン!」
ドルカスが降り下ろした斧に怯んだ敵を
ルセア「神の導きを『ライトニング』」
ルセアの追撃で撃退した。さらに
エルク「焼き尽くせ『ファイアー』」
ラス「・・・・」
エルクとラスの間接攻撃に山賊は付け入る隙を与えなかった
「畜生!覚えてやがれ!!」
残り数人のところで相手が先にねをあげ撤退した。
エルク「終わりですね・・」
辺りを見渡しても敵らしい敵は現れなかった。
ルセア「確かガリアスの指示では安全を確認しだい南側に合流と言ってましたね。」
ラス「・・・・。」
ラスはどういうわけか戦闘の構えを解かない。それどころか弓に矢をつがえた
ドルカス「どうした?敵は-ラス「何か来る・・」何?」
ドルカスは辺りを見渡しても誰もいなかった。
だが、今度はエルクとルセアが再び魔道書を構えた。
エルク「この禍々しい気・・」
ルセア「闇魔道師・・」
魔力を感じ取ってか魔法使いの二人も何かを感じた。
??「ゆうや〜け♪こやけ〜の赤ト〜ンボ〜♪」
何処から独特の歌が聞こえた
エルク「誰だ!!」
誰もいなかった場所から闇魔道師が現れた
??「今の歌は異国で歌われていて戦争に敗北したことを歌ったそうよ」
顔がローブに隠れてわからないが女だということだけは確認できた。
エルク「あなたはラングレンの者ですか?」
エルクは左手で魔道書を構え戦闘準備は万端だ。
??「無粋な殿方・・人がご丁寧にも歌を歌っているというのに・・」
これが何でもないただの街なら彼女の言うことも一理あるが、ここは戦場。その上、女が放つ気が尋常ではなかった。
??「妾はペイン。今まで邪魔してくれた罪・・そなたらの軍師の命で償ってもらおうぞ。」
ペインの禍々しい気が強くなった。
ドルカス「ラス!!エルクを連れてガリアスのもとへ向かえ!!ここは俺が何とかする!!」
ドルカスがここまで声を荒げるなんて初めてだった。
エルク「Σ何言ってるんですか!僕は-ドルカス「いいから行け!!」くっ」
エルクは分かっていた。理魔法は闇魔法に弱い。唇を噛み締めながらラスの馬に乗った。
ルセア「私は残ります。光魔法は闇魔法に多少は有利ですから。」
ペイン「逃がさない・・」
ペインが魔道書を開くと直ぐに黒い触手みたいなのが伸びてくる
ルセア「ライトニング!!」
行かせないとばかりにルセアの光魔法で相殺した。
ドルカス「奴の所には行かせん・・」
ドルカスはラス達がいなくなるのを確認すると手斧に持ち換えペインの心臓めがけて投げた。その攻撃は直ぐにいなされたがルセアは直ぐに一撃を与えた。
ペイン「かの八神将の一人プラミモンドでさえ光魔法は弱点であった。彼は闇に浸かりすぎて光が常に致命傷だった。」
ルセアの一撃をものともせず淡々と語り出した。
ドルカス「何が言いたい?」
ペイン「しかし、妾はプラミモンドを超えた。」
ルセア「Σ!?」
次の瞬間、ルセアの身体は空に舞った。
ドルカス「何だ!?何が起こ-ペイン「残念ですわ」!!」
さっきまで正面にいたはずのペインが背後にいた。
ペイン「妾には光は通じはしない。二人揃って消えなさい。」
気づくと目の前が真っ暗になった。
ペイン「地獄の番人よ、彼らを導け【ノスラウェート】」